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THIS IS 大韓ロック
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サヌリム
■ サヌリム 『第1集』
第1集
 申重鉉とならんで韓国ロックを支えてきたのが、ギタリスト&ヴォーカリストのキム・チャンワン率いる兄弟トリオ、サヌリム。77年にデビュー・アルバム『第1集』をリリース。チープなオルガンとアンプ直結のギター+ファズ・ギターが炸裂のサイケ感たっぷりのアルバム。リリースは78年ながら60年代の空気感。

■ サヌリム 『第2集』
第2集
 78年の『第2集』はさらにサイケ度をましている。中でも「心に絨毯を敷いて」は大作。ワン・コードの上でのペンタトニックの単調かつシンプルなギター・ソロを3分以上も演奏してトリップ感覚を味あわせてくれる。その後、リードからリズム・ギターに切り替えるとき、エフェクターの踏み込みのタイミングが若干ずれてしまい、リズムギターの導入部分にはギター・ソロのエフェクターが若干残っている。歌に入っていきなり動き出すベースはリズム、よれよれでタムタムのフィルインでは次の小節に早く入りすぎ変拍子気味になるほど、心意気が先走った感情のみの演奏で、やけどしそうなくらいに熱い気持ちは伝わってくる。

■ サヌリム 『第7集』
第7集
 70年代はサイケな雰囲気ぷんぷんのサヌリムだったが、80年代に突入してフォーク、プログレ、パンク、テクノ、ディスコ、レゲエまで許容範囲はかなりひろがった。81年リリースの『第7集』は、ロック名作がつぶぞろいで、なかでも「カジマオ」は名曲。

■ サヌリム 『虹』
虹
 サムリムの13枚目のアルバムで一時活動を休止していたが、96年に再結成、97年にリリースされた。1曲目からベースのキム・チャンフンが歌うが、パブリック・イメージのチャンワンのヴォーカルとのギャップがすごい。以降はチャンワンのヴォーカルが多く安心できるが、たまにチャンフンのヴォーカル曲が出てくるので油断はできない。デジタル全盛の時代にこれだけスカスカの音で録音しているのは評価に値する。

■ キム・チャンワン 『POSTSCRIPT』
POSTSCRIPT
 キム・チャンワンがサヌリムが休止中の95年にリリースしたソロ・アルバム。サヌリムのような破天荒さがなく、ロック・アルバムとしては完成度は高いが、おもしろ味という点ではサヌリムには劣る。チャンワンのセンスのよさが出た、大人のためのアルバム。

白頭山
■ 白頭山 『The Moon On The Baekdoo Mountain』
The Moon On The Baekdoo Mountain
 シナウィのライヴァルとされていたのが白頭山(ペクトゥサン)。ファースト・アルバムはジャケットに「Too Fast! Too Loud! Too Heavy!」と書いてあるにもかかわらず、思い切り歌謡曲があったり、もろテッド・ニュージェントのパクリ、ルックスも日本ではありえない土着的な雰囲気で、つっこみどころ満載のアルバムだったが、セカンド『The Moon On The Baekdoo Mountain』はかなりヘヴィになり水準点に達している。なによりヴォーカルのユ・ヒョサンにつやが出ている。元が演歌歌手というだけあってコブシもばっちり(でいいのか?)、ハイトーンもすばらしい。思い切り良く、エンディングが全曲同じ終わり方。

■ スティーヴ・キム・ドギュン 『Center Of Universe』
Center Of Universe
 白頭山のギタリスト、スティーヴ・キム・ドギュンが88年にリリースしたソロ・アルバム。打ち込みドラム(クオンタイズが調節できいチープなもの)をはじめ、ドギュンが全パートを演奏した意欲作(若干から回り気味)。もう少し高いドラムマシンを使用すれば、もっとましになったかも。デモテープ並みの演奏と、ドギュンの素人風のヴォーカルではあるが、その熱い心意気はびしびしとつたわってくる。

■ 白頭山『3集』
3集
 テレビの歌番組で、ヒョサンが興奮のあまり上半身裸になり解散してしまったが、92年にトリオとなって再結成した。今回はヴォーカルもギタリストのキム・ドギュンが勤め、トリオ編成となった。全曲ドキュンがリード・ヴォーカルをとるが、ソロ・アルバム『Center Of Universe』と比べてかなり上達した。ヘヴィ・メタルと名打っておきながら、いきなり1曲目から演歌風味のド・バラードで肩透かしをするところはさすがだ。小太りになったジャケのドキュンにもびっくり。

■ キム・ドギュン 『天使になったきみへ』
天使になったきみへ
 白頭山が結局92年にまた解散、ダイエットを経て、スマートになったキム・ドギュンのセカンド・ソロ・アルバム。名前から「スティーヴ」が消えた。ファーストと比べると見違えるほど技術、機材、楽曲など向上しているが、当時の躍動感はなくなってしまった。

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