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ブルーグラス入門・安部恭治インタビュー 安部恭治プロフィール
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●トニーのラウンダーからの1枚目『トニー・ライス』にも、グリスマンが参加してますね。

「そうですね。同じ時期(ともに77年発売)に出ているので、お互いのアルバムに参加しています。ただ、トニー・ライスのほうはかなりブルーグラスですね。彼のアルバムはそれまであった曲をわかりやすくやってるので、今聴いても古さは感じないですね。彼はブルーグラス・アライアンスやJ.D.クロウ&ニュー・サウスに参加していて、そこでギター&ヴォーカルを担当していました。このアルバムにもJ.D.クロウはバンジョーで参加しています。
トニー・ライス
トニー・ライス
『トニー・ライス』
当時でもギター・ソロをこれだけばりばり弾く人はそれほどいなくて、独特の感性と、ソロの世界観があっとて、歌も歌えるいう才能にあふれた人です。実は学生がお手本にするようなアルバムなんですよね。良く演奏するような曲が入っていて、サウンドも古臭くもなくて、それなりにかっこいいアルバムなんで、初めて聴いてみたい人には良いアルバムだと思います。トニー・ライスは今のブルーグラス業界を支えているといってもいいんじゃないでしょうか。」

●対するサム・ブッシュ関係では、ニュー・グラス・リヴァイヴァルが有名ですね。僕は『COMMONWEATH』くらいしか聴いたことないんですが。

「このバンドもブルーグラスに新しいジャンルを作ったバンドで、デビューした72年当時には、衝撃だったみたいです。当時からグリスマンとサム・ブッシュはマンドリン奏者としては双璧で、サム・ブッシュはロックっぽくアプローチをしていました。
COMMONWEATH
ニュー・グラス・
リヴァイヴァル
『COMMONWEATH』
当時はジャム・バンドっぽいことをやっていたりとかもして、このアルバムに入っている「Sapporo(札幌)」っていう曲は、このアルバムだと8分程度なんですが、ライヴだと20分くらいやっていたりする(笑)。だからこの8分はこれでも短くコンパクトにまとめて聴きやすくなっています(笑)。「Reach」は代表曲のひとつで、何度かレコーディングしていますね。この曲のソロはマンドリン・プレーヤーなら一度はチャレンジしたくなる曲です。」

●最近はアコースティック・スウィングの影響でラス・バレンバーグも人気が出て、『ビハインド・ザ・メロディ』や『カウボーイ・カリプソ』などが再発されていますね。

「ラス・バーレンバーグもまあ有名ですね。最近もCD出たので活躍していると思います。この人のアルバムはブルーグラスに慣れていない人でも聴きやすいですね。あまり歌わない人なんですが、ラテンっぽいのがあったりとかして、今のアコースティック・スウィングの雰囲気にも近いかもしれないですね。クラレンス・ホワイトの研究家として、クラレンスの本も出したりしています。メンバーも含めて個性的で、いいアルバムだしています。
ビハインド・ザ・メロディ
ラス・バレンバーグ
『ビハインド・ザ・メロディ』
マンドリンのアンディ・スタットマンなんかは、ブルーグラス界でももちろん有名ですが、クレズマー界の笛吹きとしても有名な人だったり。ガイ・ヴァン・デューサーとのアルバムを何枚か出しているビリー・ノヴィック(Fl、Sax)も参加していますね。ラス・バーレンバーグはもともとフィドル・フィーヴァーやカントリー・クッキングにいたギタリストです。」

●アコースティック・スウィングでは、ジョン・ショール『キャットフィッシュ・フォー・サパー』も人気盤ですね。

「これはブルーグラスもあり、スウィング系の曲もあり、ブルーグラスとアコースティック・スウィングの中間といった感じですね。ブルーグラスっていうことをまったく意識しなくて聴けるいいアルバムですよね。彼はデビッド・グリスマン・クインテットにも一時参加していたり、ニューヨーク・ランブラーズにも参加していました。
キャットフィッシュ・フォー・サパー
ジョン・ショール
『キャットフィッシュ・
フォー・サパー』
初心者だと、このアルバムのように結構聴きやすいアルバムなんかから聴いていけば入りやすいと思うので、今日挙げたあたりから聴いてみてください。」

- おわり -

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