>> ガモウユウイチ プロフィール

Infomation
「vous allez bien?」はフリーペーパーとして、主に以下のお店、 またはガモウユウイチのライブ時に配布しています。
○御徒町ドゥービーズ

本誌では、ウェブ以外の写真も豊富に掲載しています。
★最近の執筆雑誌★
「ランティエ。」(角川春樹事務所・刊)に「よみがえる名盤アワー」を連載
ランティエ。2006年2月号 ランティエ。2006年3月号
ライブ情報 ガモウユウイチのライブ情報は、こちらで掲載しています。

Home  > Special  > ブルーグラス入門・安部恭治インタビュー

special

ブルーグラス入門・安部恭治インタビュー 安部恭治プロフィール

 アコースティック・スウィングやグッド・タイム・ミュージックの人気とともに最近若者の間でも注目を浴びているブルーグラス。ただ、その膨大なアーティストに、どこから聴いていけばいいのか初心者は難しく、なかなかとっつきにくい場合も多いようです。今回はブルーグラス界で活躍のプロ・マンドリン・プレーヤーの安部恭治氏を迎えて、対談形式で初心者向きのアルバムを紹介します。
※あくまで筆者と安部氏の気軽に行った会話を起こしたものなので、アーティストの呼び名など統一してない部分などもあります。ご了承下さい。
※フリーぺーパー「vous allez bien? vol.8」でも特集していますので参照してください。前号に掲載したアルバムははずしてあります。

●ブルーグラスに興味を持っている人が最近多いようですが、そもそもブルーグラスの定義はあるんですか?

「構成的にはギター、マンドリン、バンジョー、ベース、あとはフィドル(ヴァイオリン)やドブロ・ギターなんかが入っているストリングス・バンドと思ってもらえば解りやすいと思います。もともとブルーグラスを作ったのが、ビル・モンローですが、この編成になる前はアコーディオンがいたりと、いろいろな時期があったんですが、このメンバー編成になってから売れて、彼のバンド名(ビル・モンロー&ブルーグラス・ボーイズ)からとって、そのフォロワーがでてきて、そういうバンドスタイルをブルーグラスと呼ぶようになったんです。」

●ビル・モンロー以外には、どんなアーティストがいるんですか?

「バンジョー・プレーヤーのアール・スクラッグスやギター&ヴォーカルのレスター・フラットが創世記の大スターですね。この2人が組んだフラット&スクラッグスっていうのがあって、このへんがビル・モンローとの双璧ですね。あとはバンジョーのラルフ・スタンレーや、新しいところではカントリー・ジェントルマンとか、ジム&ジェシーとか。70年に入っては、デヴィッド・グリスマン(Ma)、サム・ブッシュ(Ma)、ベラ・フレッグ(Banjo)、トニー・ライス(Gt)、クラレンス・ホワイト(Gt.)などのアーティストが出てきました。
CLARENCE WHITE & KENTUCKY COLONELS
クラレンス・ホワイト
『CLARENCE WHITE &
KENTUCKY COLONELS』
ブルーグラスにはあまりなかったギター・ソロという概念を作り出したのがクラレンスですね。クラレンスはケンタッキー・カーネルズで活躍していて、その後バーズに加入するんですが、バーズ加入前にもナッシュヴィル・ウエストというバンドでエレキを弾いていました。『CLARENCE WHITE & KENTUCKY COLONELS』はブルーグラス時代のレコードです。」

●ブルーグラスでは、マンドリンは花形楽器ですが、中でも知名度の高いデヴィッド・グリスマンなんか入門編にはよさそうですね。

「やっぱマンドリンやっている人ではグリスマンやサム・ブッシュを好きな人は多いですね。グリスマンは、もともとはレッド・アレンとケンタッキアンズやアース・オペラ、イーヴン・ダズン・ジャグ・バンド(マリア・マルダーが在籍)なんかで活動していたんですが、自分のバンドのファースト『デヴィッド・グリスマン・クインテット』は、当時としては衝撃だったみたいです。彼がやっているブルーグラスはドーグ・ミュージックといって、ブルーグラスにジプシーやスウィングの要素を取り入れた、彼独自の新しいブルーグラスです。グリスマンのバンドの音楽=ドーグと思ってもらえればわかりやすいと思います。ちなみにドーグという名前はグレイトフル・デッドのジェリー・ガルシアがつけたそうです。実はガルシアはビル・モンローのバンドのオーディションも受けたことがあるらしくて、それで落ちて、自分のバンドを作ったという話もあります。そこで受かっていたらグレイトフル・デッドもなかったかもしれない(笑)。
デヴィッド・グリスマン・クインテット
デヴィッド・グリスマン
『デヴィッド・グリスマン・
クインテット』
それで、この『デヴィッド・グリスマン・クインテット』が出る前にトニー・ライスが来日して、このクインテットのメンバーで来日したそうなんですが、お客さんは普通のブルーグラスをやるとおもってみてたら、ドーグ・ミュージックを始めて唖然としたらしいです。やっぱりその当時は、「この新しいブルーグラスをやろう」といった人たちと、「こんなのはブルーグラスじゃない」っいう人たちに分かれて、ブルーグラス・ファンの中でも対立があったみたいです。このアルバムは今のアコースティック・スウィングの流れには、ぴったりで、その流れでとても聴きやすいですね。ちなみは最近はラテンっぽい感じになっているので、そっちが好きな人は最近のアルバムも注目してみるとよいかと思います。 」

  1 | 2 次のページへ >>
安部恭治(あべ・やすはる)
 75年神奈川県出身。プロ・マンドリン・プレイヤーとしてブルーグラスを中心に多くのバンドに参加。またギタリストとしても活躍中。現在の主な参に、原さとしとBanjo Club、 Tokyo Mud Steppers、eiko plus、Mrs.Yawn & The Sleepy Boys、Birdie Num-num、Cebolaがある。また作曲家としても活躍で、最近では、阪本順治監督 映画『この世の外へ クラブ進駐軍』(主演・オダギリジョー)劇中曲「Little Steamships Rag」の作曲を担当。

>> 安部恭治オフィシャルHP